ドラム式洗濯機に水栓の高さが足りないときの対処法|かさ上げでは解決しない理由
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ドラム式洗濯機を買おうとしたら「蛇口に当たるので置けません」と言われた。あるいは、置き場所を見て当たりそうだと気づいた。この記事は、そういう方に向けて書いています。
ドラム式洗濯機は、本体の上面に給水口があり、そこから上に向かって給水ホースを水栓につなぎます。そのため、水栓が低い位置にあると、給水口やホースが水栓に当たって設置できません。
ここでは、本当に当たるのかを確かめる方法と、当たる場合に取れる手を整理します。先に結論を書くと、かさ上げ台では解決しません。取れる手は「背の低い機種を選ぶ」と「水栓の位置を上げる工事をする」の2つです。
なぜドラム式で水栓の高さが問題になるのか
ドラム式洗濯機の給水口は、本体上面の奥側にあります。給水ホースはここから上に伸び、壁の水栓につながります。
つまり洗濯機の上には、本体、給水口、ホースを曲げてつなぐ分の3つが積み重なっています。水栓は、これらすべてより上になければなりません。
ここで注意したいのが、カタログの「高さ」です。多くの場合、これは本体の高さで、給水口の分は含まれていません。メーカーの設置仕様書には、本体の高さとは別に「給水口を含めた高さ」が記載されています。
たとえばパナソニックのNA-LX125ELは、本体の高さが1,011mm、給水口を含めた高さが1,060mmです。水栓との関係を見るときに使うのは、後者の数字です。
当たるかどうかの確かめ方
測る場所
防水パンの上面から、水栓のいちばん低い部分までの高さを測ります。防水パンの上面とは、洗濯機の脚が乗る平らな面のことです。
「いちばん低い部分」とは、蛇口の中心やハンドルではありません。下に向かって最も出っ張っている部分です。多くの場合、ホースをつなぐ先端がそこに当たります。
防水パンがない場所では、床から測ってください。
測る手順と、よくある測り間違いは水栓の高さの測り方で詳しく説明しています。
比べる数字
測った高さを、機種の「給水口を含めた高さ」と比べます。
水栓がこれより低ければ、確実に当たります。上回っていても、ホースを曲げてつなぐための余裕が必要なので、ぎりぎりでは足りません。水栓の高さを設置条件として示している機種もあるため、購入前に設置仕様書を確認してください。
この数字は機種によって違います。パナソニックの場合、コンパクトタイプのNA-SD10HBLは1,010mm、スタンダードタイプのNA-LX125ELは1,060mmで、同じメーカーの中でも50mmの差があります。「ドラム式は置けない」と決める前に、機種ごとに見る価値があります。
足台を使う場合
排水口が洗濯機の真下に来る場所などでは、本体を持ち上げる足台が必要になることがあります。その場合、給水口の位置も足台の高さの分だけ上がるので、水栓の条件はその分厳しくなります。
かさ上げ台では解決しない
「高さが足りない」と聞くと、台で持ち上げれば何とかなりそうに思えます。しかし水栓の問題では逆効果です。
足りないのは、水栓の側の高さです。本体を持ち上げれば給水口も一緒に上がり、水栓との隙間はむしろ狭くなります。
かさ上げ台が役に立つのは、排水口の位置や排水ホースの取り回しに問題があるときです。そして、排水の都合で台が必要な設置場所ほど、水栓には高い位置が求められます。水栓と排水の両方に制約がある場合は、両方の条件を満たす組み合わせを探すことになります。
かさ上げ台が必要になる条件はかさ上げ台が必要なケースで説明しています。
取れる手は2つ
1. 背の低い機種を選ぶ
いちばん確実で、追加の工事もいらない方法です。機種は、本体の高さではなく「給水口を含めた高さ」で比べてください。
前の節で見たとおり、同じメーカーでも機種によって50mm程度の差があります。測った水栓の高さに余裕を持って収まる機種を選びます。
ただし、背の低い機種は容量や機能がスタンダードタイプと異なる場合があります。高さ以外の条件もあわせて確認してください。
防水パン640に入るパナソニックの機種は、給水口を含めた高さとあわせて防水パン640に入るドラム式洗濯機にまとめています。高さが943mmの機種は、奥行60cm以下のドラム式洗濯機で紹介しています。
2. 水栓の位置を上げる工事をする
今の水栓を壁ピタ水栓などに交換して、水栓の位置を高くし、洗濯機の上部に当たらないようにする方法です。使いたい機種がはっきり決まっている場合は、こちらが選択肢になります。
この方法には、先に知っておくべき点が2つあります。
1つは、配管工事が必要なことです。水道業者への依頼になり、洗濯機の配送・設置の標準作業には通常含まれません。洗濯機の配送日より前に、別に手配しておく必要があります。
交換にかかる費用と手配の段取りは、こちらにまとめています。
もう1つは、賃貸では管理会社や大家さんの許可が必要なことです。水栓は建物の設備なので、入居者の判断だけでは交換できません。
許可を取るときに伝えることと問い合わせ文の例は、壁ピタ水栓への交換は管理会社の許可が要る?にまとめています。
なお、水栓が壁に埋め込まれたタイプの場合は、部材で解決する方法がありません。詳しくは設置できないと言われたときの選択肢で説明しています。
自宅で確かめる
水栓の高さのほかにも、ドラム式が置けるかどうかには防水パンや設置場所の寸法が関わります。測っておく場所と順番は、ドラム式洗濯機の設置スペースの測り方にまとめています。
まとめ
ドラム式洗濯機が水栓に当たるかどうかは、防水パンの上面から水栓のいちばん低い部分までの高さと、機種の「給水口を含めた高さ」を比べて確かめます。ぎりぎりではなく、ホースをつなぐ余裕が必要です。
かさ上げ台は水栓の問題を悪化させます。取れる手は、背の低い機種を選ぶか、工事で水栓の位置を上げるかの2つです。
水栓以外の理由で「設置できない」と言われた場合は、設置できないと言われたときの選択肢で理由別に整理しています。