洗濯機を「設置できない」と言われたときの選択肢|理由別に取れる手を整理

配送当日、あるいは事前の下見で、業者から「この場所には設置できません」と言われた。ドラム式洗濯機では珍しくない場面です。

ただ、「設置できない」にはいくつもの理由があります。部材を足せば解決するものもあれば、機種を変えるしかないものもあります。どちらに当たるかは、何が理由で断られたかによって決まります。

まずは、その理由を確かめるところから始めてください。


断られた理由を5つの関門に当てはめる

洗濯機が設置できるかどうかは、次の5つを順番に確かめて判断します。

  1. 防水パンに入るか
  2. 排水口が洗濯機の真下に来るか
  3. 水栓に干渉しないか
  4. 本体が設置場所に収まるか
  5. 搬入経路を通るか

5つの関門について詳しくはこちら

業者の説明を、この5つのどれかに当てはめてみてください。「サイズが合わない」「ここは無理ですね」といった曖昧な説明だった場合は、どこの寸法が、何に対して足りなかったのかを具体的に聞き直す価値があります。

たとえば「サイズが合わない」という一言でも、防水パンの幅が足りないのか、蛇口に本体が当たるのか、扉が開かないのかで、次に打つ手はまったく違います。理由が分からないまま別の機種を選ぶと、同じ場所で同じように断られる可能性があります。


理由別の選択肢

防水パンの寸法が足りない

パンの有効内寸に、本体が物理的に収まらないケースです。同じ機種を工夫して載せる方法はないので、機種を変えることになります。

ドラム式は、幅よりも奥行の差が大きい製品です。探すときは奥行を軸にすると効率よく絞れます。奥行が特に小さい機種は、奥行60cm以下のドラム式洗濯機にまとめています。

640の防水パンに置ける機種は、防水パン640に入るドラム式洗濯機にまとめています。

排水口が本体の真下に来る

パンには載るものの、排水口が本体の下に隠れてしまい、排水ホースを接続できないケースです。

これは足台(かさ上げ台)や真下排水ユニットで解決できることがあります。当日に断られたのは、部材がその場になかったから、という可能性もあります。部材を使えば設置できるのかを業者に確認してください。

ただし足台を使うと本体が持ち上がるため、水栓や上の棚に当たらないかをあらためて確かめる必要があります。

水栓(蛇口)に当たる

洗濯機の上部が蛇口に干渉するケースです。選択肢は2つあります。

一つは、壁ピタ水栓などへの交換です。水栓の位置を高くして、洗濯機の上部に当たらないようにします。ただし交換には工事が必要です。賃貸の場合は、事前に管理会社の許可を取る必要があります。

もう一つは、給水口を含めた高さが低い機種に変えることです。

当たるかどうかの確かめ方と、2つの対処の詳しい内容はこちらにまとめています。

なお、足台を使うことで蛇口に当たるようになった場合は、原因が水栓ではなく排水口の位置にあります。排水口の問題を足台以外の方法で解決できないか、あわせて確認してください。

埋込式の水栓は、部材で解決する方法がありません。 壁に埋め込まれた水栓の位置を変えるには壁の中の配管工事が必要で、部材を足しても対応できないためです。この場合は、水栓に当たらない高さの機種を選ぶしかありません。

設置場所・上方のスペースが足りない

洗濯機置き場の幅や奥行、上の棚までの高さが足りないケースです。ドラム式は扉を手前に開くため、奥行には扉を開けたときの寸法も含まれます。

この場合は、寸法の小さい機種に変えることになります。上方のスペースについては、メーカーが機種ごとに必要な離隔距離を定めているので、本体の高さだけでなくその数字も確認してください。

搬入経路を通らない

玄関、廊下、階段、室内のドアのどこかを本体が通れないケースです。

業者によっては、窓やベランダからの吊り上げ搬入に対応している場合があります。ただし別料金になることが多く、対応していない業者もあります。対応できないなら、寸法の小さい機種に変えることになります。


手元の洗濯機をどうするか

設置できなかった洗濯機を返品できるか、その際に送料や手数料を誰が負担するかは、販売店の規定によって違います。

販売店に確認することは3つです。

  • 返品できるか
  • 返品する場合、費用を誰が負担するか
  • 別の機種に交換できるか

別の機種に替えるなら、断られた理由が解消される機種を選んでください。防水パンで止まったなら有効内寸に収まる機種、水栓で止まったなら高さの低い機種です。理由を確かめずに選び直すと、同じ結果になりかねません。


次に同じことを起こさないために

設置できないケースのほとんどは、購入前に測れば分かります。測る場所は、防水パンの有効内寸、排水口の位置、水栓の高さ、設置場所の幅と奥行、上方の余裕の5つです。

それぞれの測り方と順番は、ドラム式洗濯機の設置スペースの測り方にまとめています。


まとめ

「設置できない」と言われたら、まずどの関門で止まったのかを確認します。排水口の位置が理由なら部材で解決できることがあり、防水パン・設置場所・高さが理由なら機種を変えるのが基本です。埋込式の水栓だけは、部材で解決する方法がありません。

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